眼瞼黄色腫

眼瞼黄色腫とは

眼瞼黄色腫とは

眼瞼黄色腫とは、まぶたにできる黄色い脂肪の塊(良性腫瘍)のことを指します。
特に上眼瞼にできることが多いですが、下眼瞼、目じりにもできます。
以下のような特徴があります。

・黄色~黄白色の軽度隆起のあるできもの
・徐々に広がることがある
・痛みやかゆみはほとんどない
・見た目が気になるという理由で治療を希望される方が多い

健康への直接的な害がある病気ではありませんが、自然に消えることはほとんどないため、基本的に除去治療が必要になります。

眼瞼黄色腫の原因

原因内容
脂質代謝異常コレステロールや中性脂肪の異常により脂質が皮膚に沈着する
高コレステロール血症脂質が血液中に多いと発症しやすくなる
加齢40代以降で発症するケースが多い
体質(遺伝的要因)血液検査が正常でも発症する場合がある
生活習慣脂質の多い食生活や生活習慣が影響することもある

※なお、血液検査で脂質異常が見られない方でも発症することがあり、体質的な要因も関係していると考えられています。

眼瞼黄色腫の治療

外科的切除

メスで病変を切り取り、縫合する方法です。病変が小さい(5mm未満)ものなら一度に 確実に除去できますが、病変が大きいと術後のひきつれや傷跡が大きくなります。また、 再発した場合に再切除は難しいのでおすすめしません。

レーザー治療

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

機器が比較的安価であること、熱凝固作用で出血しにくいため、一般的に使用されることが多い

エルビウムヤグレーザー

当院では、眼瞼黄色腫の治療にエルビウムヤグレーザーを使用しています。 エルビウムヤグレーザーは、水への吸収率が非常に高いレーザーで、周囲への熱損傷を最小限に抑えながら組織を除去できるのが特徴です。しかしながら、機器が高価で、繊細な照射テクニックが必要なことから、どこでも導入しているわけではありません。

熱損傷がの少ないため、施術中に出血しやすいというデメリットもあります。また、止血コントロールしながら組織を少しずつしか削れないので、炭酸ガスレーザーよりも施術時間がかかります。炭酸ガスレーザーよりも傷跡が残りにくい、ダウンタイムが少ない、まぶたなど繊細な部位に適しているといったメリットがありますので、特に仕上がりをきれいにしたい方におすすめのレーザーです。

炭酸ガスレーザーとエルビウムヤグレーザーの違い

特徴炭酸ガスレーザーエルビウムヤグレーザー
熱ダメージ高い(周囲に熱が広がる)非常に少ない(病変のみを除去できる)
止血効果強い非常に少ない(止血操作が必要)
ダウンタイムやや長いことが多い比較的短い
瘢痕のリスク残る可能性あり残りにくい
施術時間短い炭酸ガスレーザーよりは長い
導入施設多いかなり少ない

症例

症例1

治療前
治療後
年齢・性別57歳女性
治療内容・期間眼瞼黄色腫 エルビウムヤグレーザー治療と被覆材、外用剤によるケアを6か月行った術前後の写真
リスク・副作用等肥厚性瘢痕・炎症性色素沈着・黄色腫の再発
副作用施術後に炎症後の紅斑が残ったが、被覆材や外用剤により消退した。6か月の再発なし。
費用60,000円と被覆材+薬剤費 数千円

症例2

治療前
治療後
年齢・性別49歳男性
治療内容・期間眼瞼黄色腫 エルビウムヤグレーザー治療と被覆材、外用剤によるケアを3か月行った術前後の写真
リスク・副作用等肥厚性瘢痕・炎症性色素沈着・黄色腫の再発
副作用施術後に炎症後の紅斑が残ったが、被覆材や外用剤により消退した。
費用40,000円と被覆材+薬剤費 数千円

症例3

治療前
治療後
年齢・性別60歳女性
治療内容・期間眼瞼黄色腫 エルビウムヤグレーザー治療と被覆材、外用剤によるケアを6か月行った術前後の写真
リスク・副作用等肥厚性瘢痕・炎症性色素沈着・黄色腫の再発
副作用施術後に肥厚性瘢痕が残ったが、被覆材や外用剤により消退した。
費用40,000円と被覆材+薬剤費 数千円

症例4

治療前
治療後
年齢・性別57歳女性
治療内容・期間眼瞼黄色腫 エルビウムヤグレーザー治療と被覆材、外用剤によるケアを6か月行った術前後の写真
リスク・副作用等肥厚性瘢痕・炎症性色素沈着・黄色腫の再発
副作用施術後に肥厚性瘢痕が残ったが、被覆材や外用剤により消退した。
費用40,000円と被覆材+薬剤費 数千円

エルビウムヤグレーザー治療の流れ

診察・カウンセリング

眼瞼黄色腫の状態を確認し、 治療方法やアフターケアについて説明します。

局所麻酔

レーザー用のコンタクトを装着し、まぶたに局所麻酔を行うため、 治療中の痛みはほとんどありません。

レーザー治療

エルビウムヤグレーザーを使用し、 黄色腫の部分を少しずつ丁寧に蒸散していきます。 治療時間は病変の大きさによりますが15分程度です。

アフターケア

皮膚科専門医による正しい診断・治療を

治療後は抗生剤軟膏塗布とガーゼ保護します。自宅での処置のやり方の説明、再診の予約などを行います。

保険診療を軸に、
自由診療での肌トラブルまで
皮膚科専門医がトータルでケア